Westcott Vineyardsワイナリー

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トロントから日帰りで行けるナイアガラのワイナリーって、正直ありすぎて迷います。でも「景色も、ワインも、ランチも外したくない」日に刺さるのが、Westcott Vineyards。

結論から言うと、ここはわざわざ行く価値があるタイプのブティックワイナリーです。メインのワインルート沿いに偶然通りかかる場所ではなく、Jordan(ジョーダン)エリアの少し奥。到着した瞬間に他のワイナリーと異なるお家ワイナリー的な感じがします。公式も「メイン通りじゃない、でもそれが狙い」と書いていて、まさにその通りのワイナリーです。

隠れ家的ブティックワイナリー

Westcottは、ナイアガラのクールクライメイト(冷涼)らしさが光る、シャルドネ/ピノ・ノワール/スパークリングを軸にした小規模生産のワイナリー。低介入(low-intervention)で、ぶどうの個性を前に出すスタイルを掲げています。

そして雰囲気が良い。テイスティングルームは修復された納屋(restored barn)で、ぶどう畑を見渡せるロケーション。中に入ると頑張っておしゃれにした雰囲気じゃなくて、もう最初から気持ちいい。この「肩の力が抜ける上質さ」がWestcottの強みだと思います。
おすすめは、普段使いでワインを飲む方はきっと気にいると思います。
私もツアーで初めてお会いした瞬間、ここのワイナリーの雰囲気が好きそうだな?と思った方のみご案内しています。

創業ストーリーが好き

ワイナリーって、味だけじゃなく物語で記憶に残りますよね。
Westcottの物語は、トロントでのキャリアと子育てを経た夫婦が「人生の後半、もっと自分たちの手触りがあるものを作りたい」とナイアガラへ飛び込んだところから始まります。創業者はCarolyn HurstとGrant Westcott。トロントの家を手放して2008年にナイアガラへ移り住んだ、と語っています。

最初はぶどうを育てて他のワイナリーに売る構想もあったそうですが、いろんな造り手や専門家に触れるうちに「自分たちのラベルで造りたい」に変わっていく。2012年には醸造家Arthur Harderと組んで初ヴィンテージを造り、許認可の間は設備用の納屋でガラジスト(garagistes)的にスタートした、というエピソードが最高に良い。小さく始めて、ちゃんと積み上げてきた感じがするんです。何より、ブドウとともに生活の一部になっていったところが憧れます。

いまは醸造家Casey Kulczykが低介入でサイト(畑)を表現するワイン造りを担っている、と紹介されています。

ぶどう畑を見渡すパティオランチ

私が声を大にして言いたいのはここ。
Westcottの季節限定パティオは、ぶどう畑を見渡すご褒美席です。ファームハウス風のオープンエアキッチンとパティオで、夏のランチ/ディナーにぴったりの背景になる、と紹介されています。

しかも「景色が良いだけ」じゃない。公式ページでは、季節のパティオに薪火グリルやパン窯があることに触れていて、ワインと食の相性をちゃんと主役にしています。
予約サイトの説明でも、地元食材のシェアプレートをワインに合わせて出す、と案内されています(季節で内容が変わるのも良いところ)。

ワイン畑を見下ろしながら食べるランチって、なぜあんなに旅になるんでしょう。グラスの中のシャルドネが、景色の光をそのまま連れてくる感じ。気づいたら「急いで次行こう」が消えて、ただ座って深呼吸してました。それぐらい気持ちがいい。

シャルドネ&ピノの涼しい美味しさ

Vinemount Ridgeサブアペラシオンの自社畑で栽培された、伝統的な製法で造られたピノ・ノワール100%のユニークなワインです。連続するヴィンテージを無限にブレンドする「パーペチュアル」方式で造られています。

Westcottはテイスティング体験も作り込みが丁寧。案内ページでは、手摘み・小仕込み・低介入でぶどうの自然な特徴を引き出すこと、初心者からワイン好きまで楽しめる複数の体験を用意していることが説明されています。

個人的おすすめは、まずはシャルドネとピノ・ノワールを軸に、気分でスパークリングへ。畑を見ながら飲むと「土地の味」って言葉が急にリアルになります。

Vinemount Ridgeの自社畑を見渡すロケーションで、さらにTwenty Mile Benchの歴史ある畑(1980年植樹)も手がけている、と書かれています。畑の時間がワインに足されているのが良い。

行き方と予約のコツ

Westcottは「偶然通りかかる場所じゃない」タイプなので、行く前に予約と営業時間チェックが安心。テイスティングは予約推奨(空きがあればウォークインも可)と案内されています。
営業時間も公式に記載がありますが、季節で変わりうるので、最新は公式ページで確認するのが確実です。

ナイアガラは、ルートで満足度が変わる

Westcott Vineyardsは、「ワインを飲む場所」というより「ナイアガラの良さを思い出す場所」でした。
景色があって、物語があって、ちゃんと美味しい。しかもパティオランチで休日の完成までできる。これは反則級。

ただ、ナイアガラのワイナリー巡りって、実は順番と組み方で満足度が大きく変わります。移動のテンポ、混みやすい時間、景色が一番きれいなタイミング、予約の取り方…。そこを整えるだけで、同じ一日が「ちょっと良かった」から「また来たい」に変わる。

もし次のナイアガラを、失敗しない気持ちいい旅にしたいなら、TorontoKiKiのツアーで一緒に組み立てませんか。ワイン畑のパティオで最高だったが増えるルート、作ります。

まとめ

TorontoKiKiのツアーでは、ただ試飲して終わりじゃなく、「この土地で、なぜこの味になるのか」まで含めて、気持ちよく回れるルートを組みます。Westcott Vineyardsみたいな語れるワイナリーを、あなたの旅のハイライトにしませんか。