トロント観光の新定番:Steam Whistle Brewing

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トロントのブルワリー巡りで「一番トロントらしい一杯は?」と聞かれたら、私は迷わず Steam Whistle Brewing と答えます。理由は、クラフトビールの味だけじゃなく、場所と物語が“観光体験そのもの”になっているから。CNタワー周辺の王道スポットを回る日でも、ここに寄るだけで旅の密度が一段上がります。

アクセスが強すぎる

CNタワー近くで、観光の合間に「ちょっと一杯」が成立する
Steam Whistle はダウンタウンの歴史的建物 John Street Roundhouse に入っている醸造所。CNタワーのすぐそばで、ホテルやコンベンション施設が集まるエリアの真ん中にあります。しかも住所は 255 Bremner Blvd(まさに観光の中心)。「今日はタワーと野球観戦!」みたいな予定にも、自然に立ち寄れるのが最高です。

元は機関車の修理工場

なんといってもここはレンガと鉄骨が残る醸造所のかっこよさがトロントらしい!!ここが刺さるのは、建物そのものがトロントの鉄道史ど真ん中だから。John Street Roundhouse は、蒸気機関車の点検・整備・修理のために使われたラウンドハウス(扇形車庫)として建てられ、国定史跡にも指定されています。今は隣に Toronto Railway Museum、外には転車台(ターンテーブル)や車両展示がある Roundhouse Park。ビールの香りと、鉄道の時間が同居している空間です。

ここで機関車のトレインシュミレーターも実際にできる鉄道博物館が現在でも期間限定でオープンしています。鉄道ファン、機関車大好きなお子様と一緒に休憩がてらビール飲めます!乾杯!

「クビになった3人」から始まる、トロントらしい逆転劇

私が一番好きなのが創業ストーリー。Steam Whistle は、かつて同じマイクロブルワリーで働いていた3人が、買収などで職を失ったことをきっかけに始まったと語られています。彼らは自分たちを “Three Fired Guys” と呼んでいた、という有名なエピソードも。落ち込むだけじゃなく、笑いに変えて「じゃあ自分たちで作ろう」と動くところが、いかにもトロント。2000年にこのラウンドハウスでオープンしたという流れもロマンです。

ボトルをよく見ると・・・

創業の合言葉が今も残ってる
「瓶の裏にサインが残ってる」って話、もし探すならここ。Steam Whistle のボトルには、創業時の呼び名 Three Fired Guys に由来する 3FG”の刻印(エンブレム)が今でも残っている、と紹介されています。飲み終わったら、ボトル底やガラスの刻印を探してみてください。旅の記念写真もわすれずに!そして、この象徴的なグリーンボトルは見た目だけじゃありません。公式発信では、分厚いボトルを繰り返しリユース(目安45回)し、ラベルもガラスに直接プリントして紙や糊の使用を減らすなど、環境負荷を下げる工夫を続けているそう。ここで飲む1本が、ビール好きのバトンタッチみたいな感じがしてちょっといい感じに思うのは私だけ?3FG飲むと、絶望から這い上がった3人のビールのストーリーが蘇ってきて、もっと頑張れるようになる!!!

まずは定番のピルスナーをその場で

Steam Whistle は「4つの自然な原料で、ピルスナーを一つに磨き上げる」という姿勢を前面に出しています。ここは種類が多いのが偉いタイプのブルワリーじゃなくて、「一つを徹底的においしくする」美学の場所。だからこそ、できれば最初の一杯は、醸造所で飲むピルスナーを。体にスッと入って、カナダのからっからに乾燥した空気と、日差しが強くても爽やかな夏に飲むのは最高です。

おすすめは「タップルーム+ツアー+鉄道散歩」

タップルームでは、ピルスナーを filtered / unfiltered で出している案内があり、同じビールでも表情の違いが楽しい。時間があればツアーを入れると、建物の歴史となぜこの味なのかがつながって、滞在が一気に濃くなります。さらに隣の Roundhouse Park と Toronto Railway Museum を散歩すれば、ビールの余韻がタイムトリップしたみたいで、大人が子供と入れ替わる感じが楽しい。

お腹が空いたら、同じ敷地内の Steam Whistle Kitchen へ。歴史的なラウンドハウスの中で食べるトロントのごはんを地元のトロントニアンにまじって美味しいビールと一緒に飲むと旅の満足度が上がると思います!!

ここ、実際に汽笛が鳴る!だからSteam Whistle

Steam Whistle という名前自体が「一日の終わりのご褒美を告げる汽笛」から来ていて、今も屋根の上から歴史ある鉄道汽笛が毎日鳴る、という紹介があります。CNタワーの足元で、仕事終わりみたいな気分になれる不思議。旅先でこの感覚、なかなか味わえない。

注意事項

・試合やイベントがある日は混みやすいので、レストランは予約や入店ルールを先にチェック(野球の試合前はウォークインのみです)

・冬に行くなら、Roundhouse Winter Craft Beer Fest も要チェック!
毎年の冬イベントとして Roundhouse Park でクラフトビールフェスが開催されることがあります。

・CNタワー、ロジャーズ・センター、リプリーズ水族館、ユニオン駅…このエリアは定番スポットが多いからこそ、Steam Whistle みたいな「歴史×クラフト×再出発」の物語がある場所を挟むと、旅が一気に立体的になります。

Toronto KiKiのプライベートツアー

そして、こういう行きたい場所をあなたの好みに合わせてつないで、1日まるごと気持ちよく回れるルートにするのが、私のトロントガイド Toronto KIKI の仕事。次のトロント、写真映えだけじゃなく「語れる旅」にしませんか。汽笛の音が聞こえるルート、作ります!

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